自然じゃない自然の美

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11日、日曜にもかかわらず赤坂で広告代理店のk氏と打合せ。
外苑東通り、明治通りなど、「東京都の木」であるいちょうの葉が大量に舞い落ち、部分的に道路は黄色に染まっていた。
東京の四季を見ていつも思ってたんだけど、よくテレビや雑誌で「田舎は自然がいっぱいあって羨ましい」みたいな話があるけど、僕が暮らす前橋より、僕は東京の方が自然を感じることが多かったりする。
今ウチの事務所がある敷島町は、それなりに歴史ある敷島公園だから自然が多いんだけど、それ以外はあまり自然なんて感じない。それでも前橋は街路樹が多い方で、特にいちょうやけやきは誰でも目にすることは多いと思う。
僕が東京に自然を多く感じるところは、夏であれば渋谷だって蝉の鳴き声がうるさいくらいで、前橋の市街地で蝉の鳴き声なんてそれほど聞けないと思う。
東京は市街地近隣に公園が多く、それらはわりと公園としてすでに歴史があり、一応ちゃんとした生態系ができているんだと思う。
ところが地方は区画整理されたり道幅が拡幅したりしたのはそれほど昔ではないから、公園の木々も街路樹も若いんだろうね。
でもこれらは東京でも地方でも都市生活の清涼剤的に作られた自然であって、そもそも天然にそこにできているものではない。どちらも「造園」のようなものだ。
だからといって山や川など自然にあるものがそれほど素晴らしいかというと、僕はビミョーだと思う。
河川はかなり上流の山奥に行っても、ご立派な堰堤がきちんとある。どうやって工事をしたか想像を絶するところも少なくない。近年は生態系とかマジで研究されてるから、こういった工事をやり続けてきたことが生態系を壊したことが明確になっている。
山っていうのは僕が思うに、そもそも「眺める」というくらい距離がヒトに、「美しいor素晴らしい」という印象を与えるものだと思う。
それは稜線をはっきりと感じられる距離とか、紅葉に染まる山肌を感じられる距離だ。
もっと近づき、山歩きや登山をするならば、天然の(人手の介入しない)山ほど近距離ではただの「藪」にすぎなかったりする。つまり美しい登山道とかは人の手で造られている。
むかし仲間とロッククライミングに行ったカリフォルニアのヨセミテ国立公園。
ここは自然が造形した山々を眺めても、山中に入っても、どこをとっても美しかった。だけどこの美しさのために、ものすごい人手がかかっているのは事実だ。(森を守るためでもあるんだけど)
人手が介入しない自然なままの藪よりも、ヒトが手を加えた自然をヒトは美しいと思い、だからといってそれはいけないことでも何でない。
僕はそれも自然なことなんだと思う。
ヒトの審美観の多くはヒトが育むわけだしね。

コメント(1)

あなたは本当の自然を知っていますか?
山奥とはどこの山奥のことですか?
人の手を加えることを最小限に抑え、
ささやかながら自然美を享受できる場所があり、ヨセミテはそうじゃなかったんですか?
それ以外で''自然''と言える場所をあげて下さい。

''人''は自然の中に活きていて、
自然は人の歴史が作り出したものでもあるんですよ。
人も動物も、山、海と共に生きるものでしかありません。
自然破壊は全て人間のせいということは誰でも知っていますが、
どこからどこまでの範囲をあなたは自然破壊と認識されていますか?
人と自然は別物ではありません。
''自然''という言葉の概念から先に考えて下さい。
確かに田舎の民家、田んぼや畑等、
さらに用水路に至るまでほぼ全て人が作り出したものですが、
それは最低限生活に必要なもので、
人の営みの為に作り上げられたものが、
この上なく美しいものだったりします。
美しい自然は全く手付かずのことだけを言うのではありません。
それはほんの一部あなたも理解されているようですが、
東京の渋谷を考えた瞬間、
ほぼ人の欲望により作られた最低な町をあなたのおっしゃっている''自然''と言ったらおしまいです・・・。
汚い町の風景は、むしろ安堵を感じ、愛おしささえ覚えるのは私でもありますが、
これは田舎の自然とは全く別物であることを理解する必要があると思います。
確かに前橋と東京を比較しても、
大して変わらずどちらも''自然''がある場所とは到底認識できませんが・・・。
おっしゃるとおり、清涼剤的に作り上げられたもので、
それが生態系を破壊して、何てアホでもわかります。
今ある手段を使って、
最低限に消費を抑え、山や海を感じることは、
人間として素晴らしく、
人手が介入しない藪とやらがどこなのか分かりませんが、
そこが美しいと思うならそこで生活されて見てはどうでしょうか。
もっと本当の''自然''が見えてくると思います。

区画整理でキレイ?にされた町を、
自然とは誰も呼びません。

審美眼はそれぞれに、
人が作り出した自然を美しいと感じ、
そうでない(そんなものないと思いますが・・・)ものを大して美しいと感じない、
それはナルの境地でしょう。

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このページは、sionがDecember 13, 2005 3:41 AMに書いたブログ記事です。

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