ミュージカルの“プロ度”

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先日、ミュージカルを初体験した。
今まで古くはサウンド・オブ・ミュージック、ウェストサイド物語、シェルブールの雨傘から、近年ではシカゴなど、映画では少なくとも触れては来たと思う。ところが「生」は違う!別モノだった!
音楽のライブでも「生」は違う!と感じたことは多々あったが、音楽よりも「今、ここで、やってる!」感が、僕には強く思えた。ローリング・ストーンズのコンサートよりも、明らかに目の前で躍動している感じがする。激しく踊り、歌い、それでもロックミュージシャンのように息が荒れる感じがない。なんとなく余裕すらあるように思える。100%ポテンシャルをだしているんだけど、実は120%のチカラがあるような感じだ。その「実際どうなんだろう?」という読めない“プロ度”には圧倒された。
あ、最後になっちゃったけど、そのミュージカルとは、ブロードウェイ・ミュージカル「キャバレー」でした!

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残念ながら、わたしは生でミュージカルを体験したことがない。強いてこじつければ、浅草の永井荷風が入り浸りだった劇場で観た。すごく新鮮で楽しかった。(古今亭生ん志は、こういうところを「学校じゃ教えてくんないよ」と言うだろう、そういう劇場)
あのころは、高校を卒業したばっかりで、浅草は、まだ、ほんとうに盛場の雰囲気があり、夜ともなると怪しげで幻惑的な灯りに満ちていた。
高校といえば、shioyaさんが見せてくれた「アングラ演劇のポスター集」にあった、黒テント「チャンバラ」をたしか前橋の利根の川原で観た。刀の音を抜く、かっこいいポーズ、その刀がぎらぎらと光って、刀の音をじゃらじゃらとさせながら、観ている私たちの方へ近づいてくる。今にも刀の切っ先が届くと思われるところまで来て芝居をする。暗闇と光と、台詞回し。大道具・小道具なんかいらない。生身の肉体が飛び回る、地声の台詞が耳に突き刺さる。まだ、あのときの生き物のような空間と、それに巻き込まれて行く快感、異次元へのワープ体験、私の全体に刻まれている。
これの豪華版も観た。それは、歌舞伎だった。
観るまでは、ばあちゃん、じいちゃんの贅沢な暇つぶしと思っていたが、実際に観てびっくり仰天。舞台娯楽のひとつの頂点がそこにあった。観たのは忠臣蔵。
これについては、長くなるので、またの機会です。

姫神の星さんが死んじゃった

姫神山の麓、わたしにとって稀有の音楽の泉
星さんが死んじゃった
2004年10月1日
58歳
縄文語で歌を作った人
何を言ってるかわからなくて、それでも聴き入ってしまったわたし
ときにはぶどう酒を食らったディオニソスのように
ときには鏡のようなアポロンのように
雪わたりの夜の輝きの足音でわたしは涙した
賢治のように突き刺さる風の中でゆらゆらと鋭くやさしさに満ちた光
雪に覆われた彼のスタジオ
そこで発生する現象はそれこそ”プロ度200%”の祭事
コンサートでは空気を細胞に変え風のような光が踊る
姫神の音楽はわたしの魂の時間を何倍にも延ばし、そして、凝縮してくれた
死んじゃった星さん、ありがとう

姫神の音楽、全曲の試聴がここでできます
今では閉じた輪になってしまったけれど
http://www.can-d.com/himekami_sp/

プロ度とは直接関係ないけれど...
姫神が20年間あまり追求してきた音楽の姿
たどり着いたのは、「声」「うたう声」だった
その「声」は、洋風の声楽とは全くちがう
泥付き野菜のような「声」
そして、地響き、海鳴り、稲妻、地鳴り、神の声、祈り...
それは大地の声、大自然の声、
そして、今となっては最後のアルバム「SEED」(これは別の意味でわたしに深い意味のあるタイトル!)の10番目の曲
それはタイトルが「転唱」で、歌詞は「般若心経」そのものである。
まるで、自分の旅立ちを予感しているようではないか(転生と転唱の語呂合わせはなにか不気味なほど凄い感じがする)
2000年7月に発売された最後の曲は「未来の瞳」
まるで、星さんの願いを「未来の瞳」に託しているようではないか。


<以下星さんの言葉から>
神秘的な「生命」を感じる、現代の映像詩を描きます。

僕は21世紀は、1万年も自然と共生して暮らした縄文の人々の智恵や生き方に、学ぶ必要性が生じてくると思っている。科学技術は、このまま進歩し続けるのだろう。そうであるなら、もう片一方の足で、森羅万象が育くむ「生命」の温もりの「安堵感」を肌で感ずることも大切にしたい。(文:姫神 星吉昭)

姫神のアルバムについて、わたしの誤りがありました。
「未来の瞳」以後、発売されたアルバムは、2003年1月29日発売「青い花」、2004年4月21日発売「風の伝説」の2枚がありました。
姫神スーパーストリーミングのウエブページには、まだ「青い花」「風の伝説」がなかったので、この2枚のアルバムの存在を知りませんでした。
そういえば、最近は音楽を聴く時間がないなー。(反省)
この「青い花」「風の伝説」以外の姫神のCDは全部持っています。これも買わなくちゃ。
それから、この「青い花」「風の伝説」から星さんの息子さんが本格的に参加しているそうです。

「青い花」を発売した後、姫神のコンサートのPRもかねて東京FMで星さんがしゃべっています。その最後にこんなことを言います。
アナウンサー
「こうして話を伺っていますと、これからまだまだ何十枚も作る素地はある感じですね」
星さん
「ふふん(笑い)うんとね。そのねー。やっぱりねー。特にこのごろ強く思いますけどねー.やっぱりねえ。感動ですね。やっぱり、感動しないとねえ、体も心も動いてゆかないですね。やっぱり、物に感動するってんかね、だから、いろんな旅をしたい、いろんな人に出会ったりして、そして、自分の中にその感動を作って、それがやっぱりその次の楽曲、よし作っていこうかっていうふうにね、エネルギーに変換になってくていうかね、ですから、感動を忘れないで生きていきたいなというふうに思いますけど。」
アナウンサー
「そうですねーーー。ほんとになんかこうわくわくどきどきしていたいですよね。」
星さん
「そうなんすね。とくにねー、ぼくちょっと50過ぎたんでー、ますます、感動したいなーとね思います。」
アナウンサー
「今週のゲストは姫神こと星吉昭さんでした。どうもありがとうございました。」
星さん
「どうもありがとうございました。」

そして、星さんは、銀河鉄道に乗って旅に出てしまった。

(星さん、新しいアルバム、知らなくてごめんなさい)
「感動」、わたしはこれからいくつの「感動」に出会い、味わい、そして、自分の中に「感動」を刻むことができるだろうか、そして、太陽系の時間の軸にその感動を刻むことができるだろうか...

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このページは、sionがSeptember 14, 2004 10:33 AMに書いたブログ記事です。

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