ウチのクライアントで某大手企業があるんだけど、ウチのような小さな会社が、「ウェブサイトをデザインする!」なんて大きな仕事をさせてもらえることは素直に嬉しいし、光栄なことだ。だが先日こんなことがあって、はなはだ困った。それはどういうことかというと、先方には社内にインターネット専門のセクションがあり、ウェブサイトに関わる一切のことはそこが取り仕切る。その担当からこんなメールが来た。「トップページから直接各コンテンツに入れるように、トップページのメニューの配し方を変更してほしい」とのことだった。たしかに現サイトは、トップページから全てのコンテンツに直に入ることはできない。大きな項目(Global Menu)があり、そこに入ると、属するコンテンツのメニューがある。それには理由があり、当初別担当者と協議の末、「ブランドイメージを尊重し、トップページはデザインを優先する」と行き着いたからだ。
それなりの理由があるのなら変更することはやぶさかでないけれど、問題はその理由で、「トップページから全てのページに入れないサイト構造はよくない」とのことだった。これのみだった。恐らく、サイト制作の入門書ではこう書いているだろうし、(広義に於いて)間違いではない。だがこの場合は間違いで、そのセオリーはあてはまらない。
なぜならば、ちょっと短絡的な言い方になるけれど、「メニューの配し方はマーケティング、また、そのターゲティングによる」からだ。
あるターゲットに向けた商品Aは、たしかに前述のセオリー通りかも知れないが、商品Bのターゲットユーザーは、「コンテンツを自ら探し出す」ことに大きな意味があるかも知れないからだ。つまり、ターゲットを明確にマークしてるのであれば、そのターゲットの特性を掴み、サイトにIA(Information Architects)を施す、というプロセスから、メニュー構造、そしてそのデザイン性は決まっていく。
このプロジェクトで云えば、前述した“ブランドイメージ”にプライオリティがあり、単純な“解りやすさ”の方がプライオリティとしては低い。
他のことでもよくあることだけど、ほんと〜に大切なことは、入門書レベルにはトーゼン載ってない。大切なものほど度重なる経験や、そこから生まれる感覚がものを云うと思う。“そのセオリーはなぜ?”、“ウチのサイトにもそれは当てはまるのか?”くらいの尺度、「マニュアルに載ってたセオリーの向こう側」を見ようとする気概は持っていただきたい。(フツーなことだよね?)

小さなタグボートでも、大きな船の向きを変えてあげる事が
お仕事です。クライアントさんが解らないので何とも言えませんが、ブランディング戦略にポリシーを持っていらっしゃる様
ですので、マ・チ・ガ・イ・ナ・イ!でしょう。信頼される
タグボートになって下さい!!!